編集長 伊集院光の一言 昆虫学者に言わせれば「そういうもの」なのだろうが、どうもセミの生態には無理があると思う。6年もの幼虫時代を地中で暮らし、成虫になると1週間って。映画で言えば、短編映画上映の前に延々とダイヤモンドのCMやら、予告編やらを3時間見せられているようなバランスの悪さじゃないか。 しかも地中から空ってその極端なリハウスっぷりは何?そんなに一気に生活環境を変えたらそりゃあ、ギャアギャア鳴いてすぐ死ぬわ。 小学校、中学校と無口で地味な性格でクラスの中でもいるんだかいないんだかわかんなかった奴が、高校入るなりぐれて暴走族入りしてパラパラブーブーパラパラブーブー騒いでたらバイクの事故ですぐ死んだみたいな。そのくせ6年間も木の根っこから汁吸ってて、地上に出てもまだ木の汁吸ってる。バリバリのヤンキーがヤクルトミルミル飲んでるみたいな一面もある。よくわかんない奴だ。 人間の一生を80歳として、ここから割り出すと、セミが一番テンションがあがるのが79歳8ヶ月からってどうよ。しかもこの間見たけど、何の前触れもなく死ぬ。ジジジジー、、、ポトッ。だって。で、その死骸の軽いこと軽いこと。ことによったらこれは第二の抜け殻で、又なんかになってるんじゃないかと思うくらい軽い。思いつきで書いたこの「セミ二段変態説」を進めてみると、夏の終わりから大発生するものがセミの最終形態と言うことになる、、、「台風」か!?アレの正体が「セミVer.3」の大群と考えるとうなずける。 (以上、全文619文字÷テーマ「セミ」2文字、309倍返しでお送りしました。) バックナンバーへ募集中! 7文字で50倍返し! 戻る